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コミュニケーション[子育てエッセイ]
1〜2ヶ月

排泄のリズムを感じ取る

赤ちゃんのサインに耳を傾けて、様子を感じ取ろうとすると、赤ちゃんのいろいろな気持ちに気づくことができ、言葉はなくても、表情豊かなコミュニケーションが取れるようになっていきます。
そのきっかけの一つが「トイレットコミュニケーション」です。
おむつにして当たり前だと思っていたおしっこやうんちをする前に、赤ちゃんのサインから感じ取って、おむつを開いて、お尻を汚さず気持ちよく排泄させてあげようという試みです。赤ちゃんはまだわからないだろうという思い込みは禁物です。
何でも感じ取り、気持ちを表現しているのです。今まで意識していなかったことにまで関心を向ければ、コミュニケーションの幅はグッと広がります。

このトイレットコミュニケーションのきっかけは、一冊の古い本でした。

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ジーン・マッケンラーが(1956年に)夫の医療の仕事についてウガンダに行っていた頃の話をしてくれた。現地の母親たちは子どもを医者に見せるために、何時間も我慢強く立って並んでいることがたびたびあった。小さな赤ん坊たちは母親の裸の胸に吊り下げられた吊り帯で運ばれていた。もう少し大きい子は背中におぶわれていた。赤ん坊たちにはおくるみもおしめをされていなかった。にもかかわらず、長い時間待たされたあげく医者が診断する段になっても、おもらししている子は一人としていなかった。ジーンは不思議に思って、おしめを使わないでどうやって赤ん坊を清潔にしていられるのか何人かの母親に聞いてみた。「あら、」と母親たちは答えた。「ちょっとヤブに行ってさせているだけですよ」「じゃあ、」とジーンは反論した。「赤ちゃんがおしっこしたくなる時はどうやってわかるの」。母親たちは驚いて叫んだ。「あなたは自分がおしっこしたくなる時、どうやってわかるの?」
---ジョセフ・C・ピアス 「マジカルチャイルド育児法」より---


このようにウガンダのママたちは、まるで我がことのように赤ちゃんの排泄を感じ取っているのです。こんなステキな力を人間が持っているのなら、放っておく手はありません。このチャレンジを始められたママたちの記録をご紹介します。まずは、赤ちゃんの様子をよく見て、リズムやサインをつかんでいきましょう。


このチャレンジを始められたママたちの記録

生後2日目、3日目までは、表情がはっきりと変わるので、排尿の時が分かりました。これは、授乳している時に限らず、眠っているときでも表情に違いがあらわれるので分かります。顔を歪めたり、体を揺すったりしていました。しかし、生後4日目くらいから、表情が分かりにくくなり、特に眠っている最中のは分かりにくくなってしまいました。 (N.Fさん)

生後1週間。泣いて目を覚ましますが、オムツは濡れていないことが多く、その後すぐするので、できるだけオムツを開けてさせています。 (C.Oさん)

生後7日目、授乳の後、うんちのオムツを替える時、おしっこはまだしておらず、おチンチンがピーンとなっていたので、抱えてさせてみました。「サヤちゃん(胎児のときのニックネーム)、おしっこシー」と声をかけると、おしっこが出たのです! その後、残りのうんちもしっかりとしました。 (Y.Iさん)

生後9日目、抱っこしてシーシーと声をかけるとおしっこができるようになり、この日から毎日半分くらいはオマルでおしっこをしています。 (Y.Oさん)

1週間経って、初めてオマルでおしっこをしました。サインは授乳中の突然の静けさ。ボーッとしている間にかまえて、「おしっこ?」とか「うんち?」とか声をかけているうちに終了。ぐずって足をバタつかせたらおしまい。そうではなくじっとしていたら、まだ出てくるという合図。私がサインを見間違えて、したくない時にオムツを外そうとすると、「ギャー」と泣きます。
また、オマルを使い始めてから、オムツが濡れたのをよく知らせるようになりました。以前は濡れているのか、いないのか、はっきりしませんでしたが、今は寝ている時でもグズグズいうのでよく分かります。快、不快が分かってきたのかなと思います。
先日、母がオムツを外して抱っこして、そろそろおしっこみたいなので待っていると言うので、いつものようにトイレットスタイルに抱えたところ、その途端におしっことうんちが出ました。足を抱えたトイレットスタイルで用を足すことを、もう覚えたようです。 (T.Sさん)

4週間目。おしっこをした時の泣き方だったので、オムツを見ましたがまだ濡れていなかったのでオマルに抱えると、気持ち良さそうにおしっこをして泣き止みました。 (C.Oさん)

お尻が汚れた時はアーアー、機嫌がいい時はウーウーと話すことが分かりました。空腹になるとワーワーと母親を呼び、タオルを足で蹴ります。おっぱいをなかなかくれないと、ギャーギャーと口を大きく開け、泣き出し、最大級の泣き声に、という順序です。 (1ヶ月 F.Oさん)

おしっこのサインが変わりました。はじめは、以前のように機嫌が悪くならなくなったので、サインが消えたと思って見逃していたのですが、抱っこしてオムツに指を入れていたら、「キャーキャー」の声に続いておしっこをしたのです。サインの変化や成長に取り遅れないようにしなくちゃ、と思いました。 (4ヶ月 F.Oさん)

排尿は、間に合わなかったり遊びに夢中でサインがなかったりで失敗してしまうこともありますが、排便は100%オマルでできるようになりました。離れていても「ウーン、オーイオーイ」と力んで呼んでくれるので、オマルに連れて行けます。終わった後は、私の方を見ながら満足げな笑顔で、もうオムツの中にするのは嫌だという意思のようなものを感じます。 (6ヶ月 F.Oさん)

この頃突然、オマルに座るのを嫌がるようになりました。2、3日無理矢理座らせたり、逃げ出したりで困っていましたが、新しいことが好きな好奇心を信じてトイレに連れて行くと、辺りを見回した後、落ち着いて「シャー」。その後は排便も排尿もトイレになり、オマルは卒業しました。 (1才1ヶ月 F.Oさん)



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このトイレットコミュニケーションの目的は、早くおむつを取ることよりも、コミュニケーションを深めることにあります。いわゆるトイレットトレーニングは、赤ちゃんにおしっこやうんちを教えるように「しつけ」をしていくわけですが、トイレットコミュニケーションはママが赤ちゃんのことを「感じ取っていく」ものです。
コミュニケーションが深まるからこそ、このようにおむつを外すことができるのですね。
最初に赤ちゃんのサインを読み取るコツは、手足の動きが少なくなる・真面目な顔をする・機嫌が変わる、などがあります。おっぱい・排泄・睡眠など、生活リズムをつけてみることも一つの方法です。

最後に、赤ちゃんのサインがなかなか分からず、焦っていらしたママの記録をご紹介します。


赤ちゃんのサインがなかなか分からずに焦っていらしたママの記録

トイレットコミュニケーションの子どものサインがなかなか分からなくて焦る気持ちがありましたが、わからなくて普通なのだということを思ったら、やらなくてはいけないという気負いがなくなりました。
そのお陰か、そう開き直った日の夕方、初めておまるでうんちをさせることに成功しました!はっきりとしたサインではなかったのですが、何となく、したがっているのでは?と思えたのです。おまるに座らせると、すぐに音と共に・・・。あまりに簡単に成功したので、ビックリしたくらいです。その時「これは誰にでもできることなんだわ。ウガンダのお母さんと日本のお母さんの違いは、赤ちゃんの要求を知ろうとしなかったことにあるんだわ」と思いました。
最初のハードルを越えると、後は以前よりも楽にサインが分かるようになりました。いきんでいる顔や、足をうんと突っ張らせているとき、あるいはおなら等がRのサインで、その後何回もおまるでのうんちに成功しています。もちろん、失敗もあります。
トイレットコミュニケーションの副産物が一つ。主人の育児への関心が深まりました。以前から赤ちゃんの能力についていろいろ本で知ったことなどを話していたのですが、半信半疑だったのに、最近は「あ、これサインじゃない?」などと赤ちゃんをよく見るようになり、私の「表現こそできないけれど、話せないけれど、赤ちゃんは何でもわかっている」という意見に共感してくれるようになりました。
(Rちゃん 2ヶ月 K.Hさん)


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