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子どもの健康
消化器[腸重積症]

起こりやすい時期 : 3・4ヶ月~1・2才

イメージ
腸重積症は、望遠鏡の筒のように腸が腸の中に入りこみ、腸が畳み込まれたように二重の状態になる病気で、腸が詰まって働かなくなり、腸閉塞を起こす病気です。
主に3~4ヶ月から1~2才の子どもに見られます。反対に5才以降の発症は稀です。


原因
大人ではポリープや腫瘍など明瞭な原因がありますが、乳幼児の場合は、そのほとんどがハッキリとした原因がありません。しかし、腸重積の乳幼児からは、風邪のような症状を起こすアデノウイルスや、下痢の原因となるロタウイルスなどが便やリンパ節から検出されることがあるため、ウイルスの感染が原因ではないかと考えられています。


症状
主な症状
嘔吐
不機嫌
苺のゼリーやジャムのような血便
顔面蒼白
しばらくして泣きやみ、また激しく泣くということを繰り返す


急に機嫌が悪くなって吐く、おなかの痛みで突然火がついたように泣くなどの他に、いちごジャムやゼリーのような真っ赤な血便が出ます。いったん治まったのち、5~15分してまた不機嫌に泣くことをくり返します。


治療・対処法
治療の基本は浣腸です。症状が出て、24時間以内の場合はバリウムなどの造影剤や空気を肛門から入れ、圧力で入り込んだ腸を元に戻します。圧力では戻せなかったり、症状が出てから24時間以上経っている時、また腸閉塞の状態が酷い場合には、手術となります。

発症後24時間以内であれば、約80%のお子さんが戻りますが、24時間以上では48%しか戻せなくなり、約半数のお子さんに手術が必要となります。

手術をしなかった場合は、この病気を繰り返すことがあります。早い段階で治療をすれば、大事には至りません。前の経験を活かして、なるべく早く発見してあげられるようにしましょう。この病気は、2才を過ぎれば自然と起こりにくくなります。
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