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子どもの健康
泌尿器・生殖器[急性腎炎]

起こりやすい時期 : 6ヶ月~

正確には「急性糸球体腎炎」と言います。この病気は、腎臓にある糸球体のはたらきが低下して起こります。糸球体は、血液中の老廃物や余分な水分をこして尿をつくるはたらきをしているため、体がむくんだり血尿が出るなどの症状があらわれます。
病気の引きがねになるのは、溶連菌の感染。かぜが治って2~3週後に発症することが多いですが、上気道炎や扁桃炎など小児に多い溶連菌感染後におこる急性腎炎は、発病時の症状がはげしくても、治りやすいといわれています。


原因
急性腎炎とは血尿、タンパク尿などの尿所見が、ある日突然に出現して発症する腎炎のことです。鼻や咽喉、皮膚などから病気を引き起こす細菌が侵入すると、体内では免疫システムが働いて細菌と闘います。通常は、その闘いによって作られた免疫複合体は腎臓に運ばれ、糸球体で処理されるのですが、闘いが激しく処理が追いつかない場合は糸球体に沈着して炎症を引き起こします。これが急性腎炎です。


症状
主な症状
コーヒー色のような血尿
蛋白尿
むくみ
高血圧
倦怠感
食欲不振


糸球体に赤い腫れ物ができたり、腎臓の濾過機能の異常によって赤血球や蛋白質が漏れ出すため、血尿や蛋白尿、むくみなどの症状が現れます。まぶたがはれたり、足がむくんで靴がはけなかったり、体がだるく食欲がなくなったりもします。
むくみが強かったり、高血圧などの症状が見られるときは、入院して安静にし、塩分・タンパク質の少ない食事で治療します。


治療・対処法
イメージ
むくみが強かったり、高血圧などの症状が見られるときは、入院して安静にし、塩分・蛋白質の少ない食事で治療します。野菜や果物を中心として、高蛋白の食物は避けるようにします。溶連菌の感染に対しては抗生物質を使い、むくみが消え、蛋白尿が減ったら退院となります。

アレルギー体質の人はエビや蟹、キノコなどアレルギー誘発物質を、むくみがある人は塩分を避けるようにします。むくみがない人も塩分は控えめにしましょう。

血尿や蛋白尿、むくみなどの症状の場合は糸球体自体は損傷されていないので、正しい治療を施して炎症を取り除けば糸球体の状態は正常に回復し、完全に治癒されます。

子どもの急性腎炎のうち、最も頻度が多いのが溶連菌感染後の急性糸球体腎炎ですが、大人と比べて子どもの急性腎炎は、ほとんどの場合が慢性化することもなく、よくなることが多い病気の1つです。しばらくは生活上の制限もありますが、進学にさしつかえるようなことはほとんどありません。
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