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子どもの健康
神経・こころ[てんかん]

起こりやすい時期 :

脳の一部から異常な刺激が発生し、けいれんなどの発作が生じる病気です。てんかんの頻度は人口の1%程度とされていますが、その多くは小児期に発症します。また、小児のてんかんでは年齢と密接に関連をもつものが多いのが特徴です。ほとんどの場合は遺伝と関連はありません。


原因
脳自体に問題のある場合、脳には問題はなく体質が原因の場合があります。
身体に電気信号を送る脳内の電気の流れに障害が起きることで、過剰な電気の活動によって発作が引き起こされます。


症状
主な症状
意識消失、または途切れる
身体の硬直やけいれん
顔や手がピクピクしたり引きつる


色々な種類がありますが、全身左右同じように対称性にみられる発作を全般発作、部分的な発作を部分発作と、大きく2つに分けられます。
また、部分発作の中でも、意識消失を伴わないものを「単純部分発作」、伴うものを「複雑部分発作」と分けられています。

全般発作

大発作:意識を失って身体の硬直やけいれんが起き、呼吸が止まることもあります。

欠伸発作:意識が数秒途切れる発作。

ミオクロニー発作:瞬間的に全身の筋肉が収縮し、ピクっとなる状態。

脱力発作:急に力が抜けて倒れてしまう。


部分発作
■単純部分発作

運動性発作:顔や手がピクピクしたり引きつる

精神発作:感情の乱れ・記憶障害・言葉が出ない

自律神経発作:顔の紅潮・汗をかく・失禁


■複雑部分発作

意識障害を伴う発作で、同じ動作を繰り返す自動症も伴います。



治療・対処法
乳幼児はてんかん発作と間違えやすいけいれん様発作がみられることがあり、(泣き入りひきつけ、憤怒けいれん、偽発作等)、の見分けが難しく、また、てんかんに気づけないこともあります。
診断に重要なのは、脳波の検査です。脳波では、発作時の脳波と、間欠期の脳波を記録します。
診察時に発作が起きているとも限らず、1回の検査では診断がつかなかったり、てんかんであってもきちんとてんかん脳波が検出されない場合もあります。
てんかんの発作は入眠時に起きやすいといわれており、(種類によっても違いはあります)また、乳幼児は安静にしていることが難しいため、睡眠薬を使用して検査することが多いようです。

治療は①内服治療②手術があります。
内服治療:
抗てんかん薬の内服をします。
薬の種類は、発作の状況や脳波の所見から決まります。また、量は年齢や体重を基に、出来るだけ少量から始めます。身体が慣れてきたら、最初に決められた量にしていきます。
症状が良くならない場合や、薬自体が合わない場合は別の薬に変更になることがあります。
診断され、内服が始まると、少なくとも数年間は内服を中断することはできません。薬の副作用に注意しながら、定期的に尿検査や採血で副作用や血中濃度を調べていきます。
薬を飲み始めると、発作は回数が減る、または起きなくなり、多くの方は成人するまでの間に薬を止める事ができるようになります。
薬を終了する基準は医師によって異なりますが、発作が起きず、脳波が正常になって2~3年で薬を減量していき、最終的に終了するような流れが多いようです。

手術治療:
難治性てんかんの場合、内服と並行して手術が有効な場合も少なくないようです。転倒や全身のけいれんを繰り返し起こすことは年齢が低いほど脳や精神、発達へのダメージにもつながる可能性があります。手術により発作が抑えられ、脳波が正常化すれば、数年で内服減量、終了することもは可能です。
日常生活では、発作時は意識がなくなってしまうことも多いので、水場や高所など危険につながりやすい場所は目を離さないようにしましょう。
内服開始間もない頃は眠気やふらつきなどの副作用が出やすいので、注意しましょう。
また、疲労や睡眠不足は発作を誘引するので、気をつけましょう。


子どもに見られるてんかんの種類
良性新生児てんかん:
生後5日頃に発症します。多くは部分発作で、予後は良好です。

乳児良性ミオクロニーてんかん:
4ヶ月~3歳頃に発症します。てんかん遺伝と関係があるようです。時間の短いミオクロニーが繰り返し起こります。発作は抗けいれん薬で抑えることが出来ます。

小児良性てんかん:
4歳~10歳頃に見られ、10代半ばには症状がなくなってしまうことが多いようです。唇がぴくぴくする、意識が朦朧とする、手足をばたばたさせるといった症状が主に夜間に起きます。

ウェスト症候群(点頭てんかん):
生後4~7ヶ月頃に発症します。首を前屈し、四肢を曲げたり伸ばしたりする特有的な点頭発作を無意識に起こします。発達障害が見られる場合もある難治性てんかんの1つです。

レノックス症候群:
2~6歳で発症します。点頭てんかんや脳症の後遺症として発症する事が多く、精神運動発達の遅れが見られることが多いです。突然意識がなくなったり、手足が強直したり、脱力したりと様々です。難治性てんかんの1つです。
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