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およそ10ヶ月間おなかの中で過ごす赤ちゃんとママのために

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コミュニケーション[子育てエッセイ]
32〜35週

生まれてからの暮らしって?

子どもの成長は、ゆっくりと、ショートカットなしに積み重ねられていきます。そのテンポは、学校や社会の能率主義や効率主義は当てはまらず、自然のゆったりとした流れの中にあります。
これまでの暮らしの中では見過ごしてきた身近な自然に気づけるようになると、日常生活のテンポや物事から味わうものの深さが変わってくるでしょう。それこそが、赤ちゃんと楽しく過ごしていくためのママの準備が整ってきた証なのです。

そのテンポを身につけたママたちは、赤ちゃんの表情からも、気持ちを深く読み取ることができます。また、おなかの中にいる時から何でも話しかけてもらっていた赤ちゃんは、ママの言葉にとても表情豊かに応えるので、その相乗効果でとても楽しいコミュニケーションが生まれていきます。


赤ちゃんの成長に合わせたテンポ

赤ちゃんの行動は、親の都合通りにはなりません。と言うよりも、むしろママに余裕がない時ほど、ママの思い通りにはならないのです。それは「ママ、余裕を持って!」という赤ちゃんからのサインかもしれません。

赤ちゃんの成長に合わせたテンポは、これまで過ごしてきた日常生活のスピードとは少し違うところにあって、最初は世の中から取り残されそうな不安を抱くことがあるかもしれませんが、そのテンポをつかむことができれば、今まで見えなかった世の中の側面が見えてきます。自然からも、赤ちゃんからも、たくさんの贈り物を受け取ることができるでしょう。

そして、生活のリズムも変わります。生まれたばかりの赤ちゃんの授乳は2~3時間おき。生まれてしばらく、ママの生活はおっぱいをあげて、おむつを替えて、寝かしつけることで一日があっという間に過ぎていくでしょう。確かにこれは大変な変化です。今から、そのことに憂鬱を感じている方もいらっしゃるかもしれないですね。でも、実はママの体もちゃんとそれに備えて変化が起こってくるのです。

赤ちゃんを産む時、ママの骨盤は大きく開きますが、その骨盤が開いている状態というのが、整体の観点から言うと短い睡眠を繰り返す状態だということなのです。普通に考えると、夜まとめて寝られないというのは大変辛いことですが、ママ自身も赤ちゃんとリズムが沿うように変化しているのです。昼間も赤ちゃんが寝たら、ママも一緒に体を休めるというのは、とても理にかなったことなのです。
3~4ヶ月もすると、赤ちゃんも夜まとめて寝られるようになっていきますが、ママの骨盤も、赤ちゃんにおっぱいを吸われることなどが刺激となって、徐々に閉まっていきます。赤ちゃんとリズムを合わせて過ごす最初の数ヶ月は、母子の密な関係を作るとても大事な時期なのです。


赤ちゃんは24時間、周囲のことを吸収しています

生まれてすぐは、一日の大半を寝て過ごしている赤ちゃんですが、赤ちゃんの睡眠は私たち大人の睡眠とは全く違います。大人の睡眠は寝ていれば何も聞こえず、よほど大きな刺激でなければ周りのことは感じませんが、赤ちゃんは寝ていても周りの状況はいつでも感じ取っているのです。

脳波を測定すると、起きている時ほどではないにせよ、身の回りで起こっている状況にちゃんと反応しているそうです。寝ても起きても、24時間周囲のことを吸収しているのが赤ちゃん。何も分かっていないどころか、何もかも感じ取っているのです。
例え寝ていても、ママが側を離れるときは「○○してくるから、ちょっと待っててね」。戻ってきたら「戻ったよ、待っててくれてありがとう」など声をかけたり、今日の予定をあらかじめ話したり、今していることを教えてあげたりすると、赤ちゃんの気持ちが安定して、ママへの信頼感もぐっと増してきます。

赤ちゃんは、身の回りで繰り返されることを丸ごと吸収し、私たちが「親の言っていることが分かってきた」と感じる頃には、すでにたくさんのことを吸収しています。赤ちゃんは寝ていても起きていても、ご両親の生き方そのものを感じ取っていることを忘れずに、人間としての温かい心をもって暮らしていきたいものです。

赤ちゃんが生まれるというのは、幸せで楽しいことばかりではなく、赤ちゃんと一緒に泣きたくなるような大変なこともあるかもしれませんが、赤ちゃんと一緒にママとして成長していくつもりで、一緒に乗り越えていきたいですね。
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