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妊娠中のトラブル
妊娠後期[前置胎盤]

胎盤は子宮壁にはりついている器官です。赤ちゃんがお腹の中にできた時から作られ始め、妊娠4ヶ月くらいで完成します。そして、赤ちゃんの成長とともに大きくなり、お産直前は直径約15~20cm、厚さ約2cm、重さ約500gの大きさになります。分娩時には赤ちゃんが生まれた後、後産で排出されます。
胎盤は、赤ちゃんに酸素や栄養を供給します。そして老廃物や不要な二酸化炭素をママの体に戻します。また、母体から必要な抗体を取り込むのも胎盤です。一方、母体の細菌や有害物質はブロックされ、赤ちゃんを守ります。
それだけに、「前置胎盤」「胎盤早期剥離」など、胎盤に関するトラブルは、赤ちゃんの成長や命に関わります。


前置胎盤の種類
全前置胎盤

全前置胎盤

胎盤が子宮口を完全に覆っている状態。赤ちゃんが外に出られなくなるので、通常は帝王切開でのお産になります。

部分前置胎盤

部分前置胎盤

胎盤が子宮口の一部をふさいでいる状態。前置胎盤の中でもっとも多く見られるのがこのケースです。


辺縁前置胎盤

辺縁前置胎盤

胎盤の下縁が子宮口の辺縁に及んでいる状態。程度が軽い場合は、約20%の割合で、自然分娩できます。

低置胎盤

低置胎盤

胎盤の位置が通常より低い状態。妊娠後期になっても低い場合は、前置胎盤のように帝王切開になる可能性も。



症状
主な症状
お腹の激痛
大量の出血


突然お腹に激痛が走る、大量の出血があるなどの異常を感じたら、すぐにお医者さんへ。緊急の処置が必要になります。


治療・対処法
前置胎盤では、胎盤が子宮口をふさぐような位置にあるため、赤ちゃんが産道を通れない上に、赤ちゃんより先に胎盤がはがれるととても危険です。そこで、妊娠36~37週に帝王切開をします。

妊娠初期や中期に、超音波検査などで胎盤が子宮口近くについているように見えることがあります。しかし、赤ちゃんが大きくなるにつれて、子宮の下部が伸びてくるので、胎盤が子宮口から遠ざかる場合もあります。
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