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コミュニケーション[子育てエッセイ]
4〜5ヶ月

繰り返しを呼吸して、生き方を学んでいます

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赤ちゃんの喃語も、アー、ウーという音から、ずいぶん複雑になってきたころではないでしょうか?この頃の赤ちゃんの喃語には、世界中の言葉の発音が含まれているそうです。
その中から、日頃よく聞こえてくる音や、周りの大人が喜んで反応する音を残して、後は忘れていくというのが日本語の発音の習得なのです。大人になってから外国語を始めると、聞き取れなかったり言えなかったりする発音がありますが、この時期の赤ちゃんには、あらゆる国の言葉を聞き取ることも、発音することもできます。ですから、幼い頃に外国語に親しんだ人の発音はきれいなのです。

音だけでなく、言葉の意味の習得についても、0才児は大人にはない能力を持っています。大人は、新しい言葉を勉強する時には単語の意味を一つ一つ把握して意味を理解しますが、赤ちゃんは、日頃その言葉がどういう時に、どういう気持ちで使われているのかということを感じ取ることで吸収していけるのです。
つまり、この時期に赤ちゃんたちは身の回りで繰り返されることから、言葉の意味を習得しています。そればかりか、身の回りで繰り返される全てのこと、また、生活習慣や生き方などもまるまる吸収しているのです。その繰り返しが子どもの中に根付いていくのを実感するのは、1年くらい経ってからかもしれません。
ここで、あるママの記録をご紹介しましょう。


繰り返しを吸収し、赤ちゃんの心が育ちます

C.Oさん (Sくん 1才4ヶ月)
日頃さほど意識していなくても、日常生活の中で自然とSに身についた事柄が少しずつ出て来た。良い習慣として挙げられるのが、まず挨拶である。「おはよう」にはじまり「行ってらっしゃい」、「行ってきます」、「いただきます」、「ごちそうさま」、「バイバイ」など、たとえ口で言えなくても、ボディランゲージで充分伝わっている。よその人に対しては、ちょっぴりはずかしがりやのSとしては苦手ながら、以前に比べるとずいぶん人見知りが緩み、気分によっては「バイバイ」などしている。
また、神さま、仏さまに対する挨拶として、手を合わせることも習慣づいている。これはおばあちゃんの習慣が伝わったもの。
片付けもできるようになってきた。今まで引っ張りだしたり投げつけたりがほとんどであったが、出かける前や寝る前に「さぁ片付けましょう」と言いながら私が片付け出すと、真似てブロックや積み木を箱の中に入れだした。そして、文字盤のように一つでも足りないとすぐにわかるものに関しては、足りないと得意の「ないなぁ~」を連発しながら、机の下などを覗き込みながら探している。
また以前、お風呂に入る時、脱いだものを脱衣かごに入れることを教えたところ、すぐに覚え、今では私が言わなくても自主的にいつも入れている。時にはおばあちゃんやお父さんが入れ忘れたものまで全て入れながらお風呂に入る。これだけは、我が子ながらいつも感心させられる。


ご家族の習慣は、こんな風に自然に伝わり、身につけていくのが繰り返しを吸収していくこの時期の特徴です。それは学習して、そうしようと意識して行なわれることではなく、目の前で毎日繰り返されていることを自然と身につけていくのです。このような行動は、心の現れとして自然とその人の人柄を形作っていきますね。
このように、一朝一夕ではなく毎日の繰り返しから心が育てられ、人柄の基礎になっていくのです。
ちなみに、『脱いだものを脱衣かごに入れることを教えたところ、すぐに覚え』とありますが、これもやはり、家族の習慣という毎日の繰り返しがあってこその学習であり、それが目にも心にも刻まれているからこそ、『全て入れる』ことができたのでしょう。

こうした目に見える行動の奥には、愛情、思いやり、工夫する力、いろいろなことが育っているのが感じられますね。0才の時期は、身の回りで繰り返されることを吸収することで、赤ちゃんの心が育っていく時期と言えるでしょう。
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