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子どもの健康
皮膚[おむつかぶれ]

起こりやすい時期 : 0ヶ月〜

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おむつかぶれは、おむつにおおわれた皮膚に起きた炎症で、医学的には「おむつ皮膚炎」といいます。おしり全体が赤くなったり、ポツポツとあせものような湿疹として現れることもあります。
炎症はかゆみや痛みをともない、悪化するとただれて血がにじむ赤ちゃんもいます。太ももやウエストなどおむつのゴムやギャザーがあたる部分が赤くなる場合もあります。


原因
下痢をしていたり、夏に汗をかきやすくなるなど、健康状態や季節によって、赤ちゃんの皮膚自体が刺激を受けやすい状態になり、尿や便の刺激、尿のなかの尿素が分解されてできるアンモニアの刺激、汗、おむつの蒸れ、摩擦、洗剤の刺激などの原因が重なっておこります。
特に、新生児や乳児は皮膚が薄く、肌を守る防御機能が発達していません。さらには免疫能力が低いことも原因と考えられています。
アンモニアは、おむつがあたっている部分の皮膚をアルカリ性にして、便中に含まれている消化酵素であるプロテアアーゼ(たんぱく分解酵素)やリパーゼ(脂肪分解酵素)などの反応を高めます。その結果、尿や便によってむれてふやけ、傷つきやすくなった皮膚が刺激され、おむつかぶれが起きることになります。


症状
主な症状
性器や太ももの部分の皮膚の赤み
ただれ
プツプツとした小さい赤みをおびた湿疹
排便、排尿時の痛み
おむつ交換時に泣き出す
血のにじみ


おむつかぶれは、赤ちゃんのからだの具合、肌の清潔度、おむつやおむつカバーの種類、衣服、住まい、気候など、色々な条件が関係しあって起こります。かゆみを訴えることはあまりありませんが、排尿時にしみたり、おむつを交換するときに痛がって泣いたりすることもあります。おむつかぶれの症状はさまざまで、一般に汎発型、凸部型、肛囲型の三つに分けられます。

汎発型は、おむつと一致するような形に、広い範囲にわたって赤いかぶれが現れます。

凸部型は、赤ちゃんのおしりやももといった、特に皮膚が丸くふっくらしている部位に起こります。皮膚の凸面がおむつと強くこすれることが原因で、赤いかぶれや発疹が出ます。

肛囲型は、おむつが直接触れていない肛門を中心に、周辺の狭い範囲に主に赤いかぶれが現れるもので、赤ちゃんはかゆがる様子もなく、自覚症状は軽いようです。ただ、場所が奥まっているだけに、おむつを替えるときに大きく下肢、臀部をもち上げてしっかり観察しないと見逃がすことが多いものです。病的な状態とは考えずに見過ごしている母親も少なくはありません。

最近では汎発型や凸部型は少なくなり、おむつかぶれは主に肛囲型や、鼠径部、外性器の裏側やひだの内部など、直接おむつが触れていない部分にみられるようになっています。
あせもやアトピー性皮膚炎との違いは、炎症がおむつのあたっているところだけに起こること。ただ、夏場はおむつの中もあせもができやすく、おむつかぶれかと思ったら実はあせもだったという場合もよくあります。


治療・対処法
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まずは清潔に保つことが第一です。おむつを頻繁に交換する、おしっこだけでも丁寧に綺麗に拭いてあげる、おむつを閉じる際にはお尻をよく乾かしてから閉じるという3つを実行するだけで、かぶれの予防になります。摩擦による皮膚への刺激を減らすため、布ならば肌触りのよいおむつを、できれば紙おむつを使用して、入浴・シャワー時にせっけんできれいに洗うだけでも効果があります。

市販のお尻ふきなどを使用する際はやわらかい素材を選び、サイズの合わないきつい紙おむつやおむつカバーを使用しないよう注意しましょう。

お尻をふくと痛がる、泣く、入浴の際にお尻にお湯がかかっただけで泣く、おむつをはずすとかゆがって手をお尻の方に移動させる等の行動があれば、おむつかぶれのサインと判断して良いでしょう。

生後3ヶ月くらいまではおしっこもうんちも回数は多いですが、量が少ないために見逃しがちです。こまめにおむつを交換するために、おむつがぬれたことが外側から分かるおむつを使用するのも、おむつ交換のタイミングを逃さず、便利です。うんちの際は(特にゆるい便の時)都度、シャワーでお尻を洗ってあげるのも効果的です。

かぶれが強い場合は皮膚科や薬局で軟膏やクリームを処方してもらいましょう。軟膏やクリームは少量づつ、おむつ交換のたびに何度も用いる方が効果的です。症状がやわらいだら使用をやめ、おしりの清潔を保つ方法に切り替えましょう。

おしりのスキンケアは十分しているのに、1週間以上治らないようなら、ほかの種類の皮膚病を疑ってみる必要があります。アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎、カンジタ症など、おむつかぶれと間違いやすい病気があるため、医師の診察を受けることが必要です。
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