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子どもの健康
感染症[インフルエンザ]

起こりやすい時期 : 6ヶ月~

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インフルエンザは流行性疾患であり、一旦流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が広がります。日本では例年12月~3月に流行します。
普通のかぜの多くは、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳などの症状が中心で、全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはあまりありません。一方、インフルエンザは、普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳などの症状も見られますが、38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が突然現れます。さらに、気管支炎、肺炎、小児では中耳炎、熱性けいれんなどを併発し、重症化することがあるのもインフルエンザの特徴です。 インフルエンザが流行し始める前の11月頃から予防接種で免疫をつけておくと、もしかかったとしても重くならずにすみます。日本では毎年5~10%の人がインフルエンザにかかるといわれており、インフルエンザが流行した年には、高齢者の冬季の死亡率が普段の年より高くなるという点からも、普通のかぜとは異なります。


原因
インフルエンザウイルスの感染による病気です。インフルエンザには原因となっているウイルスの抗原性の違いから、A型、B型、C型に大きく分類されます。大きな流行に関係するのはこのうちのA型とB型です。流行は世界中でみられ、歴史上も2000年以上前の記録でも確認されています。インフルエンザは麻疹などと違い、一度かかると免疫ができる病気ではないことも特徴の1つです。
潜伏期間は1~3日と比較的短く、このため爆発的な流行となりがちで、冬場の学級閉鎖の主な原因となっています。


症状
主な症状
38~40度の高熱(3~7日続く)
全身倦怠感
かぜと同様の症状
背中や四肢の筋肉痛
関節痛
腹痛
下痢
眼球の痛みや目の充血


鼻やのどの粘膜に付着したインフルエンザウイルスは、約20分で細胞の中に入り込み感染を拡げていきます。インフルエンザウイルスに感染して症状が出るまでに平均2日かかります。
インフルエンザにかかると、まずのどの痛み、鼻汁、くしゃみ、咳、頭痛、寒けなどとともに38~40℃の高熱がみられます。このようないわゆるかぜの症状の他に、筋肉痛、関節痛、眼球の痛み、腹痛、下痢など幅広い症状がみられます。熱はだいたい5日間続きます。体調が戻るには下熱後1週間はかかります。
但し、インフルエンザウイルスは熱が下がっても体内には残っているため、他人にうつす恐れがあります。流行を最小限に抑えるためにも、1週間は安静にしておくことが大切です。
一般に高齢者や心不全、慢性気管支炎、喘息、糖尿病、腎不全などの基礎疾患を持っている人はインフルエンザが原因で亡くなる率が高く、要注意です。


治療・対処法
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インフルエンザの予防には、流行前に予防接種を受けることが一番です。重症化防止の為にも、有効な手段です。但し、インフルエンザの予防接種は任意のため、接種費用は自己負担となります。1回の接種費用は3千円~5千円程度です。 副作用としては、注射した部位が腫れて痛みがあること、時に発熱が見られることです。他のワクチンと比べると副作用は少ないですが、ワクチン接種をした方がいいかどうか迷う場合は、かかりつけの医者に相談しましょう。卵アレルギーやゼラチンアレルギーがある方や、これまで予防接種で副作用があった方も、医師への相談が必要となります。
一時、ワクチンは無効であるとの悪評も立ちましたが、しかし世界的に見れば、インフルエンザワクチンに一定の効果があることはすでに確立した事実だと考えられています。

空気が乾燥すると、インフルエンザにかかりやすくなります。のどの粘膜の防御機能が低下するためで、外出時にはマスクを利用したり、室内では加湿器などを使って適度な湿度を保ちましょう。インフルエンザが流行してきたら、人混みや繁華街への外出を控えることも大事です。

衣服や湿度を調整するなど、そのほかの手当てはかぜ症候群(安静・保温・栄養)と同じですが、インフルエンザの発熱は、体がウイルスと戦っている証拠なので解熱剤は使用しないこと。但し、過度の発熱(39℃以上)が長く続くようであれば、速やかに医者にかかりましょう。

熱が下がっても、2~3日はウイルスが排泄されていることもあるので、ほかへの感染を予防する意味からも十分な休養が大切です。体力や免疫力を高め、日ごろからバランスよく栄養を取り、帰宅時のうがい・手洗いも、一般的な感染症の予防となります。水分を充分に取ることも忘れずに。また、インフルエンザにかかって、せきなどの症状がある方は特に周りの方へうつさないために、マスクを着用しましょう。

●最高体温は成人に比べ高く、特に5歳以下のインフルエンザでは約10%に熱性けいれんを 伴う場合がある。

●鼻汁、中耳炎、腹部症状をともなう例が成人に比べ多い

●新生児が感染した場合、症状に乏しいため、原因不明の発熱として扱われることがある。

●小児では、筋炎や肺炎の合併率が高い。


などです。
また、経過中に一度インフルエンザが治ったかのように解熱し、半日から1日で再び高熱を認める場合があり、これを2峰性発熱と呼んでいます。

インフルエンザが流行を引き起こすのには、ウイルスの抗原変異が関係しています。人間の体には免疫機能があり、一度ウイルスに感染すると、そのウイルスの抗原と呼ばれる部位をよく覚えておいて、それに対する抗体を作り出し、ウイルスが悪さできないようにすることができる機能を備えています。ところが、インフルエンザウイルスはその抗原の部位を毎年少しずつ、そして数十年に一度は大幅に変化させてしまうため、世界的な流行が起こります。ただ、ここ数十年間は抗原変異が見られず、世界的な流行はありませんが、もし変化が起こった場合には多大な影響が懸念されています。

現在はインフルエンザウイルスの増殖を抑える薬が開発され(抗ウイルス薬)、治療に使われるようになりました。抗ウイルス薬は、病気の期間と症状の重さを軽減する効果が優れています。
インフルエンザウイルスの増殖を阻害するA、B型に共通な抗インフルエンザウイルス薬があり、吸入薬と経口薬、小児用のドライシロップが使用でき、いずれも健康保険が適用されます。但し、治療効果をあげるためには症状がでてからなるべく早く服用することと、必ず医師の診断のもとに処方を受けて下さい。
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